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後編
「…はっ、あ、はぁ」
明紫波の頭上で獣耳がピクピク動き、お尻に生えた獣尾がはたはたと揺れる。
「皆、お揃いになったナ」
真葉が妖しく笑い、明紫波の獣尾に触れると、その毛並みを確かめるように撫でる。
「…な、やめっ…」
真葉の手の動きに反応して体を振るわせる明紫波。
そんな明紫波の顔を石黒の手が優しく包み獣耳に唇をよせる。
「…光秀、獣耳、似合ってますよ」
ピクピクっと動いた獣耳がペタンと伏せられ明紫波が上目遣いに睨む。
「…三成、くすぐったいから、よせ」
「…ふふ、可愛いですね。くすぐったいだけですか?」
なおも明紫波の獣耳に顔を近づけようとする石黒に明紫波が噛み付くように口づける。
「…どうせスんなら、こっちにしろよ」
ぺろりと唇を舐め挑発的な目を向ける明紫波。
「…いいでしょう。貴方の気がすむまで」
ふっと笑った石黒が、今度は自分から唇を合わせ舌を絡ませていく。
クチュクチュと水音をたてお互いの唇を貪る二人。その手は次第に相手の服を脱がしていく。
「二人で盛り上がってるけど、俺がいるの忘れないでヨ」
明紫波の獣尾を撫でていた手が尾の付け根を掴み、もう片方の手が下着ごとスラックスをひき下ろす。
引き締まった臀部から獣尾が生えてるサマに真葉の喉が鳴る。
「…やべぇ、噛みつきたくなる」
そんな衝動を抑えるかのように、真葉が明紫波のお尻に平手を打つ。
パンッ。
「…ッ!? 」
その衝撃に明紫波の体が仰け反った。
「…光秀?」
「…あ、…俺?」
「…へえ~」
明紫波と石黒は今の反応に驚いていたが、真葉は何かを感じとったようだ。
それを確かめるように、もう1度平手を打つ。
パンッ。
「ああっっ」
今度は確かに快感を拾ってしまった明紫波。
そんな明紫波に真葉の嗜虐心が煽られる。
「なんだヨ、光秀。これがそんなにいいのか?それならもっとシてやるヨ」
パンッ。パンッ。パンッ…
と、続けざまに尻を打たれ、明紫波の口からは矯声と動揺の声が零れた。
「…あっ、…ああっ。…なんで…おれ。あっ…こんな…っ」
自分の感情とは違う所で自分の体が快楽を感じてしまう事に頭がついていかない。
必死でしがみつく明紫波に、だが石黒は薄い笑みを浮かべる。
「…貴方がそんな表情をするなんてね。幸村の平手はそんなにいいのですか?」
「…え、…三 成?…ちが、…俺、ああっ…」
鳴り止まない音の中、ふるふると頭を左右に振り気持ちを伝えようとする明紫波に、ハッとなる石黒。
「…すみません、俺、こんな事言うつもりじゃ…。幸村、いい加減にして下さい」
明紫波を抱き締め、その背後にいる真葉に制止の声を投げつける。
「…わりぃ、ちょっと調子に乗ってたワ」
打つ手を止めた真葉だが、うっすらと赤くなったお尻に吸い寄せられるように唇をよせ、噛みついた。
「イッ…て ぇ」
「幸村?何してるんですっ」
明紫波の悲鳴と石黒の抗議の声があがる。だが、真葉はうっとりと自分の噛み跡に触れた。
「…俺のシルシだヨ」
「…な、…俺も付けます」
対抗心が沸き上がった石黒は明紫波の首筋に顔を埋め、そして、ジュッと吸い付くと赤い華を咲かせた。
「……ッ」
ツクンっとした痛みに顔をしかめる明紫波。
そんな明紫波に構わず、石黒は「綺麗ですよ」と笑って言って、赤い華を増やしていった。
明紫波の尻の方では真葉が、噛み跡を舐めそのまま舌を這わせて獣尾の付け根、その下の蕾まで丹念に舐めている。
石黒も明紫波の鎖骨にいくつも華を咲かせ、胸の尖りにたどり着くと舌で潰すように舐めあげた。
2ヶ所をいっぺんに舐めて刺激された明紫波の口からは、とめどなく声が零れた。
「…あ、やめっ、…ぁ、はっ、…ん」
その声と共に真葉の舌で解された蕾がヒクヒクと欲しがるように動く。
そのイヤらしい動きをする蕾に真葉は堪らず、すでに怒張した屹立を押し宛てた。
「…入れるヨ」
そう言うと、一気にナカへと挿入する。
「ああああぁ…」
「…はっ、…キツっ」
明紫波の腰を掴み、グイグイと最奥に擦り付ける真葉。
あまりの刺激に明紫波自身の先端からは蜜が溢れる。
その様子を見ていた石黒も自分の屹立を取りだし、明紫波の口に宛てる。
「…はぁ、光秀。…俺のは、貴方の口で、…咥えて下さい」
目の前の屹立にゴクリと喉が鳴る明紫波。
「…ああ、…いいぜ」
そう言うと片手を添え、口いっぱいに頬張った。
「…あぁ、熱い。…貴方の口のナカ、…熱くて、気持ちいいですよ」
石黒が感嘆の声をあげ、明紫波の獣耳の付け根を擽る。
それを気持ち良く感じた明紫波。知らず真葉のモノを締めつける。
「…お、今ので締まったゾ。…これはどうかナ?」
そう言って真葉が明紫波の獣尾の付け根をカリっと掻いてやる。
「…ん、んんっ」
「お、また締まった。…これはいいナ」
真葉は舌舐めずりすると、ゆっくり出し入れしながら、獣尾の付け根を掻いてやった。
「ん、…んん~っ」
感じた事のない刺激に明紫波の腰が揺れ、石黒のモノを咥えたままの口からはくぐもった声が零れる。
それは咥えられている方の石黒にも刺激を与える。
「…あぁ、…咥えたまま…喋らないで…下さ…い」
明紫波の獣耳ごと頭を抑え、快楽に耐える石黒。その石黒の獣尾も空気を含んでブワッと膨れ上がっていた。
「…ははっ、まるでホンモノの獣の交尾みたいだナ」
真葉がそう呟いて腰の動きを速めていく。
「…獣は、3人で…シたりしません…よ」
明紫波を挟んだ反対側から、石黒がそう反論してきたが、二人共すぐにどうでもよくなった。
腰が止まらない。
「…はっ、あ、あぁ、…出る。…光秀、お前のナカに、全部、…出すからナ。受け止めて…くれヨっ」
「…俺も、…出ます。はあっ、俺のも、…光秀、…くっ」
「…ん、…ん~ん、ん、…ん~~~っ」
ほぼ同時に果てた3人は、程無くして薬も抜けた。
そして石黒と真葉は、腰を押さえながらの明紫波のお説教を正座で受ける事となった…。
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