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第9話
「理央君酷い!もう当分コスプレ衣装買わない!」
「おーそうしてくれ」
「もうぜったいあんなことさせないからね!」
翌日起きるとすぐに俺をたたき起こして説教を始めた。
俺としてはまたやりたいとは思ったけど、やらないと言われてそんなにショックはない。
むしろ当分『俺が』コスプレしなくて済むのかと安心した。
「可愛かったけどな」
「そんなことない!」
「ほら、見てみろよ。天使みたいだろ」
「え!いつ撮ったの?!」
「寝ている間」
そう、ひなたが寝ている間にこっそり写真を撮っておいた。
行為中に汚れてしまったところはうまく隠して…
「消して!」
「無理」
「じゃあスマホかして」
「消すつもりだろ」
「当たり前でしょ」
「じゃあ俺のこれまでのを消してくれるなら消す」
「え、それは難しい」
「なら待ち受けにしておこう」
「えぇ!じゃあ僕も理央君待ち受けにするもん!」
「わかった」
どうだ!と俺の顔を見てくるが、俺としてはそんなに待ち受けにされるのも嫌じゃない。
じゃあお互いにお互いのコスプレ写真を待ち受けにするってことでなぜか話はまとまった。
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