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第2話
「…ダチに聞いてみるか。なんか知ってるかも…?」
大掃除のことなんかとっくに忘れて俺は夢中で八城要と言う人物を友達に聞いて回っていた
『…あれ、萌未?どったの?萌未から電話なんて珍しい』
「悪いな、ちょっと聞きたいことがあって」
『おうおう、なになに?』
「八城…要ってやつ知ってるか?」
『あー…要っちがどったの?てか、要っちは萌未の恋人じゃん?なに?まさか覚えてないとか?』
「……そのまさかだ」
『え、まじかぁ…』
「知ってることあったらなんでもいい…頼む…」
『…そんな頼まれたら断れないじゃーん……………妬けちゃうなぁ…』
「…ん?」
『なんでもない、独り言よ。んで、要っちの何が知りたいの?』
「関係とか…その、色々…」
『関係、ねぇ…』
友人はしばらく黙っていた
『まぁ、おおざっぱに言うとラブラブなカップルかなぁ。二人とも同性とか気にしてない微笑ましいカップルだったべ?要っちは萌未のこと大好きで、萌未も要っちのことすごい大好きで、紹介されたときは、ほんとに好きあってるんだな、って…』
「…ふーん…てか、お前はなんで八城要のこと知ってんだよ?」
『友達だもん、そりゃあ知ってるに決まってるべ?』
「…そーなの?」
『萌未と俺と要っち3人でいるのが普通みたいなもんだったべ?』
「……ほんとに思い出せない…」
『…そーだ、久しぶりに飯食いに行かね?萌未の大好きなのおごっちゃうぞ~?』
「うーん…考えとくわ…八城要の事調べなきゃだしいつ行けるかわかんねぇけどな」
『あ…うん。わかった、またね…』
「おう、またな」
なんか途中元気なかったけど大丈夫かあいつ…
「今度会いに行ってやるか…」
……八城要の事はどうしようか
今のところ手がかりは…
「あ…八城要が今どこにいんのか聞いとけばよかった…」
しまった、と頭を思わず抱える
「ラブラブカップル…ねぇ…」
確かに八城要と写っている写真はどれも笑顔だった
でも、今はその感覚が思い出せない
全くと言っていいほど思い出せなかった
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