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最終話

          彩入に似た容姿だが、瞳の色ばかりは魚月に似通っていた。あまりにも彩入ばかりに似ていたから瞳の色を見るたびに「本当にあの二体の子どもなんだな」と思っていた。 「――山茶花さま? 何か考え事ですが?」  ばちゅ、と強く腰を打ちつけられる。 「嫌ですよ、今はわたしのことだけを考えていただきませんと……拗ねてしまいます」 「あっ……、ぅん、……ふふ、拗ねるな拗ねるな。お前のことを考えていた」 「ほんとうですか?」  山茶花の膝裏を持ちながら上体を倒してくる麻生はいつの間にやら性技を身に着けており、山茶花を翻弄するようになった。 (これはいつか絶倫になってしまうかもしれんな……)  ぼうっとしていると、山茶花が麻生を見ていないことに気づいたのだろう。麻生は山茶花の脹脛に歯をたてた。 「っ、こら、あさお」 「あなたがこちらを見てくださらないからです。――あなたはわたしだけを見ていればよろしいのです」 「あははは、面白いことを言う。――俺はお前が産まれたときからお前しか見ていないよ」 「それならば、よろしいのです」  彩入と似た顔で雄臭く笑う麻生に山茶花はきゅうとナカにある麻生の性器を締め付けた。 「さあ、麻生。俺にお前の精をくれ。たくさん、俺の腹が膨れるまで」             

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