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第1話

ストレス社会と言われている現代、俺も漏れなくストレスと戦っているしがないサラリーマンだ。みんな溜まったストレスを発散するために、それぞれ何かやっていると思うが、俺はあることにどっぷりハマってしまっている。 ✳︎ ✳︎ ✳︎ 「コスプレの⑦番お願いします。」 『はい、⑦番ですね。お待ち致しますー。』 出張先で今日は8時まで残業し、取引先からも罵倒され心身共に疲れMAXでツラくて堪らない。でもあと3日間もある。このままではストレスで発狂してしまいそうだった。そんな事態は社会人として避けなければいけない。やってしまったら、俺の社会的立場はおしまいだ。ツラい時はピュピュッと抜いて、ぐっすり寝るに限る。 俺はぐるっと室内を確認し、小さな自動販売機を見つけた。コスプレが到着する前にチャチャっと財布から野口さんを2枚取り出し、紫色のちんこの形をした卑猥な玩具とローションを買う。 カチッ。 「おおおぉ……。」 電源を入れてみると猫の尻尾のように左右に揺れながらブブブ…と振動している。これが俺の中で暴れてくれると思うと尻穴が期待でキュンと収縮する。 そう。卑猥な玩具が置いてあると言うことは、この場所はビジネスホテルなんかではない。 今日の室内は壁3面、天井1面鏡張りで頭のつむじから足の指まで見えてしまう、セルフ視姦し放題の内装で、枕元にある沢山のスイッチは弄ると七変化するライト、更に部屋の奥にはガラス張りのシャワールーム、テレビをつけると性的興奮を掻き立てくるAV(アニマルビデオではない)、そして1人で寝るには勿体ないぐらいの広いベッド……。 そう、ここは、 心置きなくエロを堪能できる愛の巣、 ラブホテルだ。

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