10 / 10

第10話

客が去った後、俺とイケメンは俺の借りた部屋に戻った。 ガチャンと扉を閉めるや否や俺はイケメンに大声で抗議した。 「何で挿れてきたんだよ!」 「え、挿れて欲しいって顔してたじゃん。」 「いや、挿れて欲しかったのはバイブ!ちんこじゃない!俺はゲイじゃない!」 「え、そうなの?あれだけアナル開発してたら女とエッチしても気持ちよくないでしょ?」 「!!それは……っ聞くな!」 図星を指され、俺は狼狽える。いい感じになった女が何人かいたが、コスプレバイブ露出をし始めてからは、女としても物足りなく感じてはいたのだ。射精の気持ち良さはアナルを弄るのと弄らないとでは気持ち良さのレベルが10ぐらい違う。 「やっぱり?じゃあ俺が満足させてあげるよ?さっきよりもっと気持ちいい事教えてあげる。」 「え、本当…?…はっ!違う!いらない!遠慮しておく!」 「遠慮するんだ?んー、じゃあとりあえず今日だけ試してみてよ?それで決めたら?」 「うーーーーーん…。そうだな。それはいい提案だ。そうしよう。」 もっと気持ちいい事が気になり、好奇心や期待がむくむくと大きくなっていく。今日だけなら一夜の過ちとして済むだろうと腹をくくり、イケメンの提案を受けいれた。 そして。 「……俺はあと3日はここにいる。また泊まるから、相手してくれ。」 「ぶははっ、いいよ。俺ここのオーナーだからいつでもいい。はい、連絡先。」 俺はその日始めてメスイキというものを体験し、その気持ち良さにメロメロになってしまった。 それから3日間色んな嗜好で抱き合って、俺の身体はアナルだけではなく胸の開拓も始めてまた1つ戻れない階段を登ってしまった。出張で戻った後も色んな男性と関係を持ってみたが満足できず、暇を見つけてはホテルオーナーのイケメンに会いに行っていた。そしていつの間にか付き合うようになって、数年後一緒に暮らすようになるまでの話はまた今度だ。 fin.

ともだちにシェアしよう!