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第22話 突如
ティッシュで白濁液を拭き取ってくれる蓮斗。腰が抜けて歩くことが出来ない僕をおんぶしてトイレから出してくれた。
「蓮斗ごめんね.......ありがとう」
「あぁ気にすんな、俺もやりすぎて悪かった.....タクシーで帰るぞ」
「え?なんでタクシーなの?電車ぐらいならのれるよ?」
「お前がエロい顔してるからだ、ほかのやつに見せたくない」
エロい顔と言われて恥ずかしくなり蓮斗の背中に顔をスリスリと押し付けた。ほかのやつに見せたくないって何.......
「なぁおまえ...........彼氏欲しいとか思うか?」
「え.....急にどうしたの.......それは欲しいかいらないかで言われたら欲しいよ、ずっと僕のこと好きでいてくれる人がいいな.......」
蓮斗はしばらく黙り込んだ。おんぶしている僕の方に振り向き、真剣な顔で話し始めた。
「陸.......好きだ.......おまえが他の男みてる間もお前のことで頭がいっぱいだった......絶対幸せにするし、一生溺愛してやる.....だから.......俺と付き合って」
最初は冗談かと思ったけど、蓮斗の弱々しい声に本気なんだと気づく。蓮斗はドSだけどカッコイイしいつも僕のことを優先して考えてくれる。さっきの言葉を思い出して顔が赤くなる。蓮斗の背中から顔をあげられない.......
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