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第25話 ルーティーン

結局昨日の夜は蓮斗のことを考えてたら一睡も出来なかった。 今日は学校だからもうすぐ蓮斗が迎えに来る。 今まで寝なかった日なんてなかったから少しフラフラするけど、早く準備しなきゃ.......。 ガチャ 制服に着替え終わってカバンの中身を整理してると、いつも通りノックもせずに蓮斗が入ってきた。 「おはよう、陸。いこうぜ。」 「うん。」 「クマがあるけど、お前ちゃんと寝た?」 「え、うん。寝たよ?」 蓮斗に心配をかけないように嘘ついちゃった....... 僕の家を出ていつも通り2人で学校への道を歩く、蓮斗は今日なぜか機嫌がとても良さそうでいつもよりたくさん話題を振ってきてくれた。 寡黙な蓮斗ももちろんかっこいいけど、いつもより元気な蓮斗もかわいくて好きだなぁ....... そんなことを考えているとあっという間に学校に着いた。 「陸、じゃあまた後でな」 「うん。じゃあね」 蓮斗のクラスの方が先につくのにいつも蓮斗はクラスの前まで送ってくれる。そしてうちのクラスの女子のキャーキャー騒ぐ声が聞こえる。 これがルーティーンなんだ。 一睡もしてない僕の頭には刺激が強すぎて頭が痛くなった。 1時間目は体育だからはやく準備しなきゃなぁ。 呑気にあくびをしながら自分の席に着いた。

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