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第28話 結び
「さっき蓮斗があの子と二人きりでいる所を見たらすごく嫌な気持ちになったんだ.......見たくなくて、急いで立ち去ろうとしたら階段から落ちちゃった.......ねえ蓮斗.......好きだよ。ぼくと付き合って?」
さっきまで泣いていた蓮斗がぽかんとした顔になって、今度は顔をぐちゃぐちゃにして泣き始めた。
「ぐすっ、わりぃかっこわりぃよな。嬉しくて.......
出会った頃からずっと好きだったんだ。やっと報われた.......っ。知ってると思うけど、俺めちゃくちゃ独占欲つよいぞ.......。おまえに気持ちを伝える前から、おまえがかっこいいって騒いでる奴らにめちゃくちゃ嫉妬してた。嬉しい.......お前が俺のこと好きになってくれるなんて.......ぐすっ」
いつも男らしくてかっこいいのに嬉し泣きしている蓮斗は可愛い。顔が涙でぐちゃぐちゃ。
こんなに僕のこと好きでいてくれるの蓮斗だけ。
「僕も付き合ったらすごい独占欲強いと思う.......返品不可だけどそれでも大丈夫.......?」
「返品なんて死んでもしねえ、ほかの男になんかやらねえ。」
「蓮斗モテるけど絶対浮気しない?」
「するわけねえ。おまえがいれば他のやつなんて眼中にない。おまえこそすんなよ。もし浮気したら気絶するまで犯し続けて、お前の中俺の形にしてほかの男となんて出来ないようにして孕むまで毎日中出ししてやるかんな。」
「こ、こわいよ!!.......でもしないよ。だってこんなにかっこいい男が僕のこと好きでいてくれるんだ.......。もう何も欲しいものなんてないよ。蓮斗はかっこよくて優しくて.......あと可愛い.......」
「お、おい、おま!かわいいって.......
いつもかっこいいと言われてるから、あまり可愛いと言われたことがないんだろう。
そんな様子の蓮斗を無視して、僕は保健室のベットから上半身を乗り出し、泣きすぎて目が腫れている蓮斗に顔を近づけて蓮斗の形の整った唇に深いキスを落とした。
「蓮斗.......大好きだよ」
・おしまい・
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