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chapter3

 ひろちゃんの汚れた顔やからだをティッシュで拭う。ティッシュは何枚あっても足りないくらいだ。  特に、ひろちゃんのナカは俺の出した精液やローションで何回拭いてもなかなかきれいにならない。  箱の中のティッシュをすべて使い切ったところで、やっとひろちゃんはきれいになった。  ひろちゃんの部屋のシーツは、俺とひろちゃんの精液とローションでびちゃびちゃになっていたので、からだを拭いた後は俺の部屋で寝ることになった。  ふたりで並んでベッドに入り、豆電球でオレンジ色になった部屋で背中合わせに寝転がる。 「ともくん、俺のこと、もっと嫌いになったか?」  背中から、ひろくんがそう言った。 「なんで……?」 「俺の大学受験の時、ともくん離れたくないって泣いてくれたのに、だから俺頑張って、地元の大学受験したのに、ともくん俺のこと嫌いって言って、話しかけてもくれなくなったじゃんか。いつも自慢のひろちゃんって言ってくれてたのにさ。それで、今度はあんな、無様なところ見られちゃってさ」 「そ、んな。ひろちゃん嫌いになんか、ならねぇよ! 俺ずっと、ひろちゃんが好きで、でも、いつかひろちゃんは俺のそばから離れちゃうんだって、ひろちゃんの大学受験の時にそう思ったから。だったら自分から離れた方が辛くないって、思ったんだ」  慌ててひろちゃんの方を向くと、ひろちゃんはこっちを見て泣いていた。 「俺が、ずっとともくんのことエッチな目で見てたのがバレたから、嫌われたんだと思ってた。ともくん一緒に寝てたとき、夜中に俺にキスしてただろ? そのあとは何回もともくんを見ながらオナニーしたし、それもバレたのかなって……だから気持ち悪いと思われたのかなって。俺の好きとともくんの好きは違うんだって」 「ひろちゃんだって、いきなり俺のことお前とか呼び出すから、俺ももう、嫌われたと思ってた」  ひとちゃんが、昔みたいに俺を抱きしめてきた。 「ともくん、好き、大好き……。もう、お兄ちゃんのこと、嫌いって言わないで」  俺はバカだ。ひろちゃんはこんなにも俺のことを好きでいてくれたのに。 「うん、ごめん。ひろちゃん、ごめんね。大好き。ひろちゃん大好きだよ」 「うん、ともくん……ずっと一緒だよ?」  そう言うと、ひろちゃんが俺にキスをした。AVで見る様な、舌を絡めるキス。俺のしたことのないキス。 「ふふ、ともくんまた、おちんちん大きくなったね」  腰が痺れる様なキスで、また大きくなっていた。  ひろちゃんは笑いながら、俺のちんこに手を添わせる。  夜はまだ、長い。    ◆ 了 ◆

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