16 / 85

お目覚めのあの子♡2

「よ、夜中?!今は何時だ、愚民!」 「今は夜の12時ちょっと過ぎかな?。だから、静かにしてね」 俺が言うと、さぶちゃんは慌ててスマホを手にとって操作しだした。 「お家の人心配してる?ごめんね、さぶちゃんが気持ち良さそうに寝てるから」 「お、お家の人などいない!私の父はいつだって空の上から把握している偉大な神なのだぞ!!」 とか言いながら、母さんって連絡先開いて、友達の所にお世話になりますってメールしてるし。 まぁ、気にしないことにして、さぶちゃんのお腹に腕を回した。 「ごめんね?さぶちゃん」 耳に息をふぅってかけた。 「っひゃん!」 かーわーいーいー!! 「もぉー、やっぱりさぶちゃん好き!大好き!!」 ぎゅっと抱きしめる。そしたら、さぶちゃんが真っ赤な顔でこっちを振り返った。 「ん?どうしたの、さぶちゃん」 「.......僕、も」 俺は自分の耳を疑った。

ともだちにシェアしよう!