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お目覚めのあの子♡3
「え、さぶちゃん、なんて?」
俺が思わず聞き返せば、さぶちゃんは耳まで真っ赤にして布団で顔を隠した。
聞き間違いって事にしておく?
うん、寝起きで思考回路ちょっとショートしてたんじゃないかな。
一人でぶつぶつ言っていたら、それが聞こえたらしいさぶちゃんが俺の腕を掴んだ。
「あの、さぶちゃん?腕、痛い...」
「.................僕も、玲ちゃん、好き」
どうやら聞き間違いでは無かったらしい。
今度は名前まで言ってくれたしね。
「深夜テンションとかじゃ、ないよね?」
聞き返せば、コクンと頷いた。
その言葉を聞いて嬉しくて嬉しくて、頰が緩んだ。いや、元々緩んでるけど、特に!!
「嬉しいなぁ?!!さぶちゃんと両思いだなんて!晴れて恋人だねっ!!」
そう言って抱きしめたら、さぶちゃんは小さな声で『恋人...』って呟いて顔を真っ赤にした。
「ちゅーも、えっちも、俺以外としちゃダメだからね!!」
えっちなさぶちゃんに念を押せば、『そんな事しない!』って怒られた。
どうしよう、ニヤニヤが止まらない。
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