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嫉妬しちゃったあの子♡
それは放課後、さぶちゃんと歩いていた時だった。
「玲?」
「ん?....おお!」
「久しぶりー!この頃全然会ってくれないんだもん!ちゃんと生きてたんだー?」
「生きてるに決まってるでしょー」
何というか、さぶちゃんと付き合う前ににゃんにゃんする中だった子と会ってしまいました。
俺の隣で事態を把握出来ずに固まるさぶちゃん。
「あれ?玲の友達?イケメンじゃん!今度合コンでもしよーよ。ね?また満足させてあげるからさー」
「いや、いい!うん、もう大丈夫!全然やらない!じゃあね!!」
変な事を言われたら困る!
昔の自分がいけないんだけど!自業自得ってやつだけど!!
さぶちゃんの腕を引っ張って、その場を後にした。
けど、さぶちゃんは一言も話してくれない。
やっぱり怒ってる?よね。
どうしよう。何か言わなきゃ。謝っても清算できる事ではないけど謝って、それから。
「玲ちゃん」
「え?あ、何?どうしたの?」
急に言葉を発したのに驚きつつ、安堵した。
よかったぁ。ずっと無視されちゃうのかと思った。
だけどさぶちゃんは。
腰に手を当てて。
「お仕置き!玲ちゃん、お仕置き!!」
と言い放ったのでした。
「え、えー....?」
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