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第253話
「綾・・・。すげぇ、気持ちいい・・・」
腕を縛っていたベルトを外し、門倉は綾人を抱き締めると愛おしいと頬ずりして涙と涎で汚れた顔へキスの雨を降らせていった。
「はぁはぁ・・・僕、ちゃんとできたぁ・・?吐いたりしなかったよ」
それが嬉しくて、綾人は新たな涙を溢れさせ、門倉の背に腕を回し抱き着いた。
「ん。頑張ったね。えらい」
よしよしと頭や頬を撫でて褒めると、門倉は蜂蜜色の瞳を覗き込みながら優しく微笑んだ。
「好きだよ、綾。愛してる・・・」
愛の言葉を囁き、深く口付けてくる門倉に綾人は小さな声で僕もと応えた。
その途端、中にいた門倉のものがムクムクと硬さを取り戻して綾人は顔を赤くして慌て始める。
「ごめん。一回じゃ足りそうにない。もう少し付き合って」
首筋を舐め上げながら吐息で誘われ、綾人はキツく瞳を閉じて頷いた。
「アッアッア・・・、だめぇ・・。もうっ・・もう、むりぃ・・・・」
何度目かになる射精を終えて、もう嫌だと逃げようと這いつくばる綾人を門倉は押さえつけ、うつ伏せに綾人の体を突き刺した。
四つん這いに這わされた腕は力をなくし、地面へ顔を伏せる形のまま獣のように体を貪られた。
「ふ、深いっ・・・アッアッ・・イヤァ!そこ、やだっ・・・あ、あたってるぅ・・」
奥の壁をグリグリ掘られ、綾人は背筋をガクガク震わせて前へ逃げるように体を這った。
「綾が逃げるから苛めたくなる」
逃がすものかと腰を引きずり戻して、ゆさゆさわざと奥の壁の窪みへ先端を擦り付けて軽く突くと、もう出ることのない綾人のものが痙攣を起こした。
空イキ状態を繰り返されて体は限界だと、綾人は啜り泣く。
「あー。中も痙攣してて気持ち過ぎ・・・」
覆い被さるように背後から門倉が抱き締めてくると、綾人の乳首を指に挟んでこね回し始めた。
「あっ・・・ぁっ、んっ・・・、それ、やめてぇ・・、はぁぅ・・ぅぅ・・・キャアッ!」
腰を揺らして身を縮ませる綾人が可愛いくて、乳首を強く捻ると、悲鳴と共に蕾が収縮した。
「また、イッた?」
ビクビク全身を震わせる綾人へ驚いたように門倉が聞くと、ゼイゼイ息を切らせた綾人がごめんなさいと呟く。
その健気な姿にムラムラきた門倉は綾人の泣く姿がもっとみたいと繋がったままゆっくり体を仰向けに回転させて両足を抱え、くの字に体を折り畳んだ。
「そ、それ・・・やめてっ・・、壊れちゃ・・・・」
上からのし掛かるように体勢を変え、より深い位置まで貫こうとする門倉に綾人は涙を浮かべて首を左右へ振りながら懇願した。
「・・・大丈夫。気持ちがいいって言いながらぶっ飛べばいいよ」
ニヤリと笑って門倉が告げると、綾人はヒィッと小さな悲鳴を上げて目を見開いた。
次の瞬間、ドンッと上から落ちるように門倉の体が降ってきて、綾人は呼吸を一拍止めると押さえつけられた体がびくんっと大きく揺れた。
「ヒィ、ァアアーーー・・・、はぁあうっ・・や、やめっ、やめれっ、それ、だめぇえーーー!」
ドンドンっと何度も何度も奥へ突き刺さってくる鉄杭に綾人が腕を振り回して暴れ狂う。
全身へ電流が流れ、打たれる度に四肢がバラバラになりそうな感覚に絶叫した。
「こわっ・・・、怖いっ!アッアッアァアーーーッ・・・」
右も左も上も下も分からなくなるような感覚に綾人はキャアキャア泣いて、地面をのたうった。
「綾、中凄い締まってヤバい・・・」
熱い吐息を吐いて、堪らないと快感に浸る門倉も余裕がなく、腰の動きを徐々に早くしていった。
「綾、気持ちいい?」
荒い呼吸の中、綾人へ聞く。
綾人は溢れる悲鳴を押さえられないと口元に手を添え、こくこく首を縦へ振って答えた。
「き、きもちっ・・・、かど・・くらせんぱ、気持ちいいっ・・・」
気が狂うと、目の前を白黒点滅させて綾人は門倉へ手を伸ばした。
その手を指と指を絡めて繋ぐと、門倉は綾人へ懇願した。
「名前、呼んで・・・」
掠れた声に強請られ、綾人は朦朧とする意識の中、門倉の名前を口にする。
「ゆー・・・いち・・」
小さくか細い幼い呼び方に門倉は綾らしいねと、笑うと奥歯を噛み締めてラストスパートをかけた。
大量に注ぎ込んだ自分の精液がぐちゃぐちゃとやらしい水音を奏で、柔らかくも締め付けてくる内壁に夢中に腰を振る。
「アッアッ・・・、ゆ、ゆーいちっ!イッてぇ・・・、お、奥で出してぇーーーッ」
やらしいおねだりに門倉は本当に可愛いとほくそ笑むと、喉の奥で小さな喘ぎを漏らして綾人の奥の壁へ自身を放った。
綾人も達したのか、小ぶりの綾人のものはビクビク震えて中が痙攣を再び起こす。
そんな綾人の一つ一つが愛おしいと門倉は綾人の体を下ろしてキツく抱きしめた。
その温かさに目を閉じ、綾人は気を失うように意識を手放した。
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