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6 万事休す!!②
今、俺の目の前にいるのは誰だ?
天見会組長・天見藤弥
『日本国に愛と平和を』をモットーに、地域に根差した社会貢献をする(株)天見会社長・天見藤弥
どちらも正解であり、しかしながら間違っている。
「あなたは……」
「お兄ちゃんだよ」
ちがうっ
あれは言葉のアヤで、なんつっか、もう~
なんで、あんな事言ってしまったんだァァッ
「やり直そうか!」
………………やり直すって
「なにをォォォ~~~???」
ガシイッ
包まれたのは頬じゃない。
俺の腰。
強靭な両の腕 にガッシリ。
掴まれて身動きが取れない。
逃げ場がない!!
「お利口さんだね」
「藤弥……さん~?」
頭撫でられた★微笑む口許も、小さな男の子を褒める口調になってる。
藤弥さんスイッチどこだ?
早くOFFにしなければ!
「藤弥さん!俺は大学も卒業していて、とっくに成人していて」
「分かってるよ。ナニだろう」
「………………は?」
「私達のナニの感覚を堪能しようじゃないか!」
ナニってなに?
「あふゥゥうーン」
ソコ!
藤弥さんがこすり付けてくるソレは。
「ナニだよ」
「フヒぃぃぃーン」
大きく硬く反り返ったあなた自身が、俺に当たる。突き上げる。擦り上げる。
「俺、俺っ」
「そうだよ。お前の好きなナニだ」
「アフ、アフ!」
「『好き、好き』って言ってるんだね。嬉しいよ。私もお前が好きだ」
ちがーうッ
(好きなんて言ってない!)
「アフ、アフフぅー♠」
「『好き、大好きぃー♥』……そうだね。私も、可愛く反り返る慎ましやかなお前自身が大好きだよ」
可愛い言うな♠
慎ましやかじゃない。これでも一生懸命反り返ってるの!
……って、そうじゃない。
あなたが「やり直す」って言うから「なにを?」……って聞いただけだー!!
「いい子だね。お前は実に気が利くよ」
「とぅや…さっ」
「いいところに気づいてくれたね。今のうちに、この感覚を味わっておこう。だって、そうだろう?」
激しく突き動く腰に翻弄される。
あなたの声が、何度も鼓膜でくすぐる。
これは吐息だ。
あなたのささめく熱い吐息……
「全部剃ってあげるよ」
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