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【7】「ネタが無いなら作れば良いじゃない」書記は言う
「書記の五十嵐君。何かネタを…我々にはもう貴方しかいない」
「ネタが無いなら作れば良いじゃない。って、フランス人が昔言ってませんでしたかね?妄想捏造は得意中の得意でしょう?」
「おぉう。さすが五十嵐君だ。でもそれ、フランス人じゃないですよ。」
それ以前に、作り話とさえ言われてるぞ。
そう突っ込みたいが面倒なのでやめた。
捏造記事が出回ったら、書記の所為だろう。色々最悪だ。
評議会議長「おい、報道委員をつまみ出してくれ」
「なんですと。職権乱用だ。報道にされたら困ることがあるから追い出したと拡散してやりますから。」
「うっせぇな。もう良い。つまみ出せ」
春日が睨み付けると、報道委員の背後から図書委員、福祉委員が彼の両脇の下に手を通し無理やり立たせると、ドアの外へと引きずり出した。
「ペンは剣よりも強し。会長のノーパン記事を一面に書きますから会計のどM疑惑を暴きますから美化と風紀の愛憎4コマ漫画も書きますからねぇええ。どんな圧力にも我がペンはおれぬわあああ」
今週の学園発行の週刊新聞のトップ記事が、生徒会長の下着事情で、コラムが、会計のカッターシャツの下に関してで肩記事に、美化環境委員と風紀生活委員の罵り合いが載るのか。
どんな週刊新聞だよ。
平和だなおい。
腕時計が17時ジャストだ。
愛しの会長殿に声をかけるため兄崎は席を立った。
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