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【13】 極悪な笑顔がまぶしい。

「カギは?」 「それも愛の力かな」 しかし帰宅時間が早くないか? 兄崎は首を傾げた。 正直、帰りは遅くなることを見越し門限を破る覚悟でここに侵入をしたのに。 夕食を食べる前に一度部屋に戻ってきたのだろうか。 「あいつらは?もしかして、これから出かけるの?」 「あぁ…更紗の部屋に招待された。」 「そうなんだ。いつ頃いくの?」 「18時30分頃。晩飯作ってくれるらしい。」 「…へぇ?」 「あいつ、ここの寮生使って俺の食事注文消してた。まったく、仕方のない奴だ」 つまり、あの野郎前々から計画していたと言うことか。 「離れろよ。」 「やだやだ。せっかく春日が腕の中にいるのに手放すなんて信じらんない」 「俺はテメェの頭の中が信じらんねぇよ。今度遊んでやるからとりあえず離せ」 「ひどい!俺とのことは遊びなのね!!」 「勿論遊びだ」 極悪な笑顔がまぶしい。

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