side 俊 ｢おい、俊お前昨日途中で抜け出しやがって｣ ｢カフェにいたの見たぞ！せっかくリップ買ったのに！｣ ｢あのイケメンだれだよ？！ナンパされたのか？｣ ｢手出されたのか？！平気だったか？｣ 次の日学校に行くとみんなに問い詰められた。 うちのクラスはみんな仲がいいから、男子たちが騒いでると女子もどうしたのどうしたのと騒ぎ出す。 ｢カフェにいたの見たなら、声掛けてくれれば良かったのに.......｣ そういうとみんなは顔を見合わせて黙ってしまった。 ｢だって、おまえとあのイケメンのラブラブオーラ。やばかったぞ。さすがに声掛けられなかったよ俺達も｣ グループの中でも1番モテる隆介が沈黙を破った。 ｢な、なんだよそれ！ラブラブなんかじゃないよ！！｣ ｢えーなになに？俊くんイケメンの彼氏がいるの？まぁ俊くん可愛いもんね〜。納得だわ〜。｣ イケメンというワードに女子たちが色めき立つ。女子たちに可愛いと言われるとなんとも言えない気持ちになった。 ｢付き合ってるのー？｣ ｢どーゆー関係？｣ ｢年上だよな？！あれは！｣ いつまで経ってもクラス全体が俺と和真さんの話でもちきりになってるのが居心地が悪くて俺は授業ギリギリまでトイレに逃げ込んでいたのだった。