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第14話 帰り道

「もう8時か。そろそろ帰るか。」 「.......はい。」 話が弾んでいたから帰るのが少し名残惜しい。俊の方を見ると俊も少し寂しそうな顔をしていた。 「なぁ、俊の家コンビニからすぐなんだろ?どうせ帰り道一緒だから家まで送っていくよ。」 「え、やった!」 俊は背がちっちゃいから弟みたいで可愛い。今は女の格好してるから妹か。こんなことで喜ぶのも子供っぽい。 2人でショッピングセンターを出て徒歩で家に向かった。 俊の友達にはLINEで先に帰ってと伝えたらしい。 「なぁ、なんでいつもコンビニでチョコ一つだけ買うんだ?」 「.......あのチョコすごい好きで、毎日食べたいんです!」 「買い溜めしとけばいいのに。」 「あ、あの!鮮度が落ちるっていうか!」 生ものじゃないから鮮度なんてないのに。と思ったけどなぜか焦っている俊の様子が面白かったから特に何も言わなかった。 2人でそういうくだらない話をしているとあっという間に俊の家に着いた。俊の家は本当にコンビニの真ん前だった。窓から俺が働いてるとこが見えるらしい。なんだか気恥ずかしい。 「和真さんっ、送ってくれてありがとう。またコンビニ行くね!」 「あぁ。またな、俊。楽しかったよ。」 ばいばーいと言いながら道を曲がる直前まで手を振り続ける俊は子供っぽくて可愛いと思いながらもキリがないから俺は俊に背中を向けて家に帰宅した。

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