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第1話*オンコール*

キシッ・・キシッ・・ギシッ・・キッ・・ 乾いた空気の部屋に安物のベッドの音がする。 「んっ・・ふっ・・うっふう・・んんっ・・うっ・・」 背を反らしながら相手にまたがり体が震える。 「ねー。俺さあー、今日オンコールなんだけど」 「それで?俺がオンコールしてやったじゃん。呼ばねーよ。誰もお前なんて」 「酷い言い方だなあ」 「これ見よがしにスマホなんて置いてるんじゃねーよ。ホルマリン液に突っ込むか? そんなことより動けよ」 「あーもー。そっちこそ腰振りな!」 「あっ・・ああーっ・・んあっ・・ああ・・はあ・・い・・いくっ」 「は?これからが本番じゃないの?」 「う・・うっ・・ああああっっ!」 煙草に火をつけ深く肺に入れる。ゆっくりと吐き出し、 「ふー」 横を見ると布団のすき間からかすかに細身の背中が見える。 「なーんか今日は荒れてたなあ。一体どんな注文だったのよ?美鈴ちゃん」

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