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第6話

それからずっと、涼は隆寛に謝っていた。 「ほんっとーにごめん!!あまりにも色っぽかったんで、もう抑えられなくて…!!」 「い、色っぽいってなんだよ…」 ベットで腰をさすりながら、隆寛が涼を睨む。 「だって、オレいつも隆寛を見てたんだもん。出会った日から。そんなの、抑えられるわけないじゃん」 「え、見てたって…」 「お前がカッコいいから、毎日見てたんだよ」 涼を見ていた隆寛が真っ赤になる。 (お、いい反応じゃん) 涼は調子に乗って隆寛の頭を撫でながら囁く。 「毎日、オレが抜いてやったら道中で悶々しなくなると思うけど?」 「〜〜っ!」 枕を涼に思い切り投げつける。 「だからさ、付き合ってよ」 笑みを浮かべる涼に、隆寛が驚く。 「こんな出会いもあっていいじゃん。ねえ、冴えないフリーターを救ってよ。人を救うのがお坊さんでしょ」 今は良いことが一つもない。こんな時に出逢えたんだから離すもんか、と涼が必死に口説く。 「…救って欲しいなんて言われたら断れないじゃないか」 苦笑いしながら隆寛が涼のおでこにデコピンをする。 「いてッ」 「いいよ付き合ってやる。オレが救ってやる」 隆寛の言葉に、涼が満遍の笑みを浮かべる。 「その言葉にすでに救われた!」 「何だ、安いやつだなあ…それに、身体の相性もいいしな」 フフッと笑う隆寛に、今度は涼が驚き、大笑いした。 「何だよ、このエロ坊主!」 【了】

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