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【番外】思い出ショウタイム(12)

赤く色づいた薄い唇が囁く。 「な、神崎。……入れろよ」 え。 「どこに隠したか知らないけど、ゴム、あるんだろ?」 えへ。 「知ってたの?」 俺の肩を甘噛みしながら、槙野さんは俺を抱きしめる。 「ん……なんかごそごそやってたから、大方ゴムだろうなって」 「あは。槙野さんには隠し事できないね」 槙野さんを促して、湯船から出た。 ボディーソープの容器の陰からゴムを取り出し、さっさとつける。 槙野さんを抱き寄せてキスをしながら、ローションも取り出して片手に出した。 槙野さんをほったらかしにするわけにいかないじゃん? ローションをまとわせた手を槙野さんの後ろにまわして入り口と中に少しつける。 「……ん……」 ぬるついた指が中に入ると、槙野さんは熱い吐息をもらした。 悪戯心が顔を出して、入れた指で中をかき回す。 熱くて狭い中が指を締め付ける。 あれ?槙野さん声上げないの?と思って顔を覗き込んだら、真っ赤な顔をして、唇を噛んで声を堪えていた。 ああ、もう。愛おしい。食べちゃいたい。 食べちゃおっと。 残りのローションを俺自身につける。 「槙野さん、壁に手ついて、脚開いて?」 耳元で囁くと、槙野さんは素直に俺に背中を向けた。 濡れた白い肌が艶めかしい。 白く締まった双丘の間を、一気に穿つ。 「っは」 ようやく槙野さんが堪えきれず声を上げてくれた。 そのまま槙野さんの声を聴いていたいから、ローションがついてない方の手で槙野さんの口元を押え、指を口腔内に入れた。 「ぅぐ、ぁ」 「噛んじゃやだよ?優しく舐めてね」 甘く囁きかけて、欲望の赴くままに腰を打ち付ける。 「ぁはぁ、ぅ、うぁ」 なんでこんなにエロいんだろ。 閉じられない口許から涎を垂らして、とろっとろに溶けた目は、うっとりと細められて。 口に入れた指に、熱い舌が絡みつく。

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