まあいいや、それなら他触るもんね。 「ひっ、ん」 温まってピンク色した耳をかぷりと咥えてみた。 そのまま外耳の形にそって舌でじわじわとなぞる。 「やめ、神崎。だめ……」 それ、だめって言ってないから。 気持ちいいって言ってるようにしか聞こえないからね？ やば、俺の息子、槙野さんの声だけでちょっと元気になってきちゃった。 さっきまでしょんぼりしてたのに。 お前も槙野さんのこと大好きだもんなー。よしよし。 そのまま耳をはむはむかじかじしていたら、とうとう槙野さんが降参した。 「わかった、わかったから……耳、やめろ」 「えー。俺はこっちでもいいですよ。槙野さん反応可愛いし」 「……察しろよ」 あ、もっと気持ちよくなりたくなっちゃった？ しょーがないなー！ 槙野さんが力尽きたように手を下ろした。 ふふ。桃色の乳首がもうたってる。 「準備万端じゃないですか……」 耳元に吹き込むように囁くと、槙野さんが頬まで赤らめた。 尖ったそれを指先で転がすと、天井を仰ぐように俺の肩に頭を預けてゆっくり震える息を吐いた。 「気持ちいい？」 槙野さんに聞いてみたら、頭を傾けて首筋にキスをくれた。 「ふふ、よかった」 きゅっと先端をつねってみる。 「は、ん」 びくん、と槙野さんの体が跳ねた。 つねったまま軽く引っ張る。 「んん、ぁあ、あ……」 恍惚とした喘ぎ声が耳元で吐き出される。 「だめだよ槙野さん。そんなエロい声。俺の息子が元気になってる」 言いながら、優しく優しく揉んであげる。 「ん、馬鹿っ、そんな優しくしたら……だめ、だか、らぁ」 「甘え声可愛い、槙野さん……じゃあ、苛めてあげるね」 こんな声上げる槙野さんは初めてだ。 ご希望通りに、優しく揉んでいたそれを、さっきより強くつねりあげる。 「んぁ、痛ぁ」 痛いって言ってるけど、覗き込んだ目は気持ち良さそうにとろけてる。 漫画だったら瞳にハートマークが浮かび上がりそうなやつ。 「ぅあ、はっ」 今にもイキそうな苦しそうな声をあげたから、俺は慌てて手を離した。 「は、ぁ……今、イキそうだった」 槙野さんがハートマークのまま横を向いて俺にすがり付いてくる。 胸、肩、首筋、頬、顎、唇にキスを落として、俺を見上げる。 やばい。エロすぎる。 その目、反則でしょ？ とろっとろにとろけた目、なんて。 誘ってるんでしょ？ 槙野さんを気絶するまでがっつんがっつんに犯したくなるんだけど！ そんな目で俺のこと見ないで！！ どうしたらいいの！！