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【番外】思い出ショウタイム(14)

……。 かいた汗をもう一度流してから、浴室を出た。 戯れながらお互いの体を拭きっこして、寝間着を着る。 戯れってなにかって? ほら、乳首摘まんだり、お尻撫でたり、キスしたり、そんなの。 は、恥ずかしいから言わせないでよね! 「なんか、槙野さん触ってたらもう一回したくなっちゃった」 思わずそう言ったら、槙野さんが濃厚なキスをくれた。 これは……槙野さんもその気だよね? 槙野さんを後ろから抱きしめながら、寝室へ向かう。 今日が休みでよかったー。 好きなだけえっちし放題じゃん。 今度は対面座位でいちゃいちゃしようかな……。 やっぱ槙野さんが善がってる顔を見たいよね……。 なんて考えながら寝室のドアを開けて……俺は固まった。 「ふふ。これはダメだな」 槙野さんは笑ってるけど、俺はショックだよ! 二人のベッドのど真ん中に、鈴ちゃんが丸くなって眠ってる。 この家のカーストの最上位に位置する鈴ちゃんを起こすなんてとんでもない。 空いてるスペースでえっち……できないなぁ。 「神崎はもういい加減寝ろ。な?」 槙野さんにはそう言われたけど、やだ!! まだ槙野さんの肌の温もりを感じたいの!! 「えー……」 唇を尖らせて不満を表してたら、ふと思い付いた。 「槙野さん」 「ん?」 「抱き枕になって?そしたら俺寝る」 もちろん槙野さんは俺の願いを叶えてくれた。幸せ。

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