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第3話
結人side
流石にα…。部屋に入って来ただけで空気が違う…。背も高くて顔も綺麗…。綺麗な黒髪と漆黒と言う方が似合う黒い瞳。つり目がちな目は冷たい印象を受けた……。
「「……」」
「……あの、はじめまして…。津雲 結人です。お世話になります」
「…小さくて可愛いね〜。なんか、直ぐ死んじゃいそう……。でも血は美味しそうな赤色だねぇ…。それ、手当てしようね〜」
僕はΩで、人よりも小さく体力もない。勉強だけは頑張ってなんとか中間あたりを取っているけど、二人に比べたら出来が悪いだろう…。
なんと言ってもαだ。なんでも出来る二人には僕の苦労なんてわかるはずもない…。この傷だって、αに付けられた。僕が抵抗したって言って楽しそうに…。抵抗なんてしてないのに…。
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