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第8話
結人side
今日はきっと帰れない…。兄さんに連絡しないと、怒れる。電話するの許してくれるかな…
「あ、あの……」
「ん?……何?逃げる気?」
「……電話…、しないと……。怒られる…」
「お前、施設じゃないのか?家族なんて居ないだろ。嘘ついてんじゃねぇ」
「…えっと……」
「黙な?嘘つくと酷くするよ〜?」
僕の話なんて聞いてもらえるわけも無く、兄さんにも電話出来なくて、怒られるのが確定した…。
「服、脱いで。これも後で取ってあげるね」
「……んぅ…んっ…。……ぁっ…」
「見られて感じてるの〜?淫乱だね〜」
「こっち向け」
身体を触られるとゾワゾワする…。触られたくないけど、我慢するしかない。支倉くんにキスされて、息が出来なくなる…。口の中に舌が入ってきて気持ち悪い…。早く出てって…
「……んっ…。んんっ!」
「…はぁ、下手くそ」
「……ぷはっ。……はぁ…、はぁ…、ひぃっ……。あ、っ……やぁ…!」
「嫌々しないの。ほら、ちゃんと感じて?」
後孔のエネマグラが抜かれて冷たいローションと、微笑くんの指が入ってくる…。痛くて、涙が出てくる…。前立腺を押されると、身体が痺れて、気持ち悪い…。
「いたっ…ぃ……。痛ぃ……あんっ…ぅ…」
「痛い?気持ちいいの間違いでしょ?」
「こっちも触ってやるから、力抜け」
痛いと言うと怒られるから、"きもちぃ…"って言う。そうしないともっと痛いことされるから。支倉くんに前を弄られ、リングに締め付けられて痛みが全身に走る…。
「あぁあぁぁっ!!…あっ、あっ……。あっ…っーーーー…。ぁ…ぁ……」
「葵まだなのか」
「後少し…」
「早くしろ」
「はいはい、分かってるってば…」
意識が飛びそうになる。すると違う痛みを感じて覚醒する…。2、3回目で目の前がぼやけて暗くなり、吐き気に襲われて、胃液を出す…
「オェッ……ッ…ッ……」
「吐いてんじゃねぇーよ。汚ねぇな」
「…まだ解せて無いけど、吐いた罰を与えないとね〜」
「…ッ!……ごめ、なさ…ぃ……。ゆる、してぇ……」
「駄目。二輪挿だよ」
そう言って二人のものが後孔に入ってくる…。解れきっていないせいで少し切れたのか痛みが走った…。なんの躊躇もなく一気に奥まで突かれ、酷い痛みで意識が飛ぶ……
「寝るな、起きろっ!」
「……ぁっ…ぁっ……。ぁ……」
「起きろって!」
「あぁっ!……あっ、あっ…」
頬を殴られ、強制的に戻される…。反応が薄のが気に入らなかったのが、僕の腰を持ち上げて落とす…。気持ち良くなんてなくて、でも、"きもちぃ…" "もっと…" って言うしか無い
やめて欲しくて、助けて欲しくて…。手を伸ばすのは僕を犯している人。媚びて喜ばせる。それだけが、僕自身を守る唯一の方法だった…。
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