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第10話

結人side 目が覚めて、どこか分からず一瞬パニックに陥る…。身動きが取れず辺りを見れば、支倉くんと微笑くんが僕を抱き枕にして寝ていた…。 起こすと怖いから、僕は二人が起きるまでじっとしていた…。 「……っ!」 急に音が鳴り響き、びっくりしていると、二人とも目を覚ました…。どうやら目覚ましをセットしていたみたいだ。 「おはよ…」 「……んっ…、あれ、お前起きてたの?」 「おはよ、ございます……」 「…なんか、ぼんやりしてる?…可愛いねぇ……。支度しよっか〜」 そう言って一人で起きて行った微笑くん。腕には赤い線が出来てて、引っ掻いてしまったみたいだ…。 「起きれるか?昨日無茶苦茶にしたからな。痛いかも」 「相変わらず甘いね〜。藍?」 「当たり前だろ?ほら、手出せ」 差し出された支倉くんの手に僕の手を重ねると起こしてくれて、着替えも手伝ってくれた…。足にうまく力が入らず、すごく迷惑をかけてしまった…。 支倉くんの背中にも無数の引っ掻き傷が出来てて痛そう…。ちゃんと爪切らないと…そう思った。

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