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第14話

結人side (過去編) それは、中学に上がってすぐの事。初めての発情期…。彼はまだその時、Ωだと知らず、Ωの子が自分の身を守るために学ぶ事を学んでいなかった…。何がなんだか分からないままにレイプされ、それからは、学校のαたちの玩具となった。 そして、中学二年の時、恋人が出来た。と言ってもレイプしてきた中の一人だ。恋人が出来ると複数レイプは無くなった…。ただ、いつも捨てられる。過去の人数の多さに興味を失うからだ。それをネタに酷くしたい人もいて、傷が絶えなかった……。 高校は、頑張って少し高いレベルのところに入った。αはもっと上の高校に行くからβばかりだと思っていた…。実際には、同学年に4人もαがいた…。一人は、僕の過去を知っても受け入れて番にしてくれた…。嬉しくて、泣きそうだった…。 しかし、そんな幸せは長く続かなかった…。ばったり中学の人と出会ってしまった。恋人とのデート中の事で、番が出来たことを知って面白がった人たちが、僕たちを拘束した…。 恋人も勿論αだが、相手が複数では叶わず…。僕は恋人の目の前で複数にレイプされた…。番以外に触られるから、頭痛や目眩、激しい吐気…。あまりの気持ち悪さに抵抗すると、腹が立ったのか足の爪をもがれた…。 僕を助けようとしてくれた恋人。それが嬉しくて涙が出た。ただ、恋人が抵抗すると、より僕は酷く犯され殴られて蹴られ……。見えないところに根性焼きなんかも…。まるで拷問を受けているようだった…。 恋人と二人、半年耐えたけど…。ある日突然、僕の目の前で死んでしまった…。彼が死ぬ前日…。彼の両親は事故死…。"死ねば両親に会えるし、恋人のレイプも楽になる" そんな言葉で、廃ビルの3階から飛んでしまった…。目の前で死なれて、僕は混乱し後を追いたかったが、押さえつけられ追うことが出来なかった…。 高校のクラスメイトにもバラされ、高校でも、玩具にされる事になった…。それから五ヶ月して、僕は信じられない事実を知る… クラスのαの子が楽しそうに話してくれたのだ。僕の事を中学から知っていたらしい…。中学は同じではなかったが、友達が僕と同じ中学校だったとか…。その友達から僕の事を優秀な性処理玩具だと聞いていたみたい。それから、僕の行く高校を聞き、同じところに入り、番にしようと企んでいたらしい…。 しかし、僕には恋人が出来、番となった、先を越され腹が立ったからと、僕の恋人の両親を事故に見せかけ殺し、恋人までも殺したのだ…。デートの日に偶然会ったと思ったのも仕組まれた事で、レイプ中は意識が朦朧としていて記憶にあまり残っていないがその場に居たらしい…。凄く楽しかったと笑顔で言われて怖かった……。 涙が溢れて止まらなかった…。その間にも愛撫が繰り返され気持ち悪い…。吐きたくても何も吐けるものがなくて胃液を何度も吐き出した…。そうして意識が朦朧としてくるとαに首を噛まれそうになり必死に抵抗した…。 そこに現れたのが支倉くんと、微笑くん…。支倉くんと目があった瞬間だった…。身体の奥底から熱湧き上がり意識が混濁した…。 それからは、支倉くんと微笑くんの、二人だけの玩具になった…。αの子はいつの間にか消えていた…。家の事業が倒産したって聞いたけど、本当か分からない……。

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