13 / 19

第13話

綴人side 兄さんが弟を連れて帰ってきた。あと、知らない子供が二人。弟は兄さんのせいで気を失ったらしい。御上から、報告が来た。 「貴方は、津雲のなんですか。見たところ、貴方は表の人じゃなさそうですけど」 「まさか、金で買ったんですか。彼がオメガだと知って、人種売買でもしたんですか」 「……兄さん。この二人は」 「知らない。だが、この二人が昨日の夜、結人と居たのは間違いない。だから連れてきた」 兄さんがすごく硬く話してる。いつもふわふわした話し方しかしないのに。つまり、かなり怒っているのだろう。 「はぁ…。兄さん、結人の手当てを。俺が二人から話を聞く」 「嗚呼」 「まず、上がりな。ここじゃ、ゆっくり話も出来ない。あと、結人は本当に血の繋がった兄弟。母は違うが、父が同じだ」 そう言うと、二人は渋々ながら家の中に入ってきた。礼儀はきちんとしているみたいだ。 「先に話を聞く。質問は?」 「本当に、兄弟なんですか」 「ええ。最近、あの子の母が死んだ。だから親父が引き取った」 「……そうですか。あと一つだけ、彼の過去を知っても、津雲を……。結人を大切にしてくれますか」 そうして語られた真実はあまりに残酷で、目を背けたくなるよな過去だった……。

ともだちにシェアしよう!