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第8話

「さて、なお」 「ん?」 朝食が終わってひと息ついたところで伊織が僕を抱え込んでソファーに座った 「落ち着いて聞いてね?」 「うん」 「なおは、妊娠しているかもしれない」 「え?」 「まだ、詳しく調べないといけないけどね。十中八九そうだと思うよ」 「......」 僕が妊娠?僕が? ってことは、母親......になるのか 嬉しさと同時に不安が押し寄せる 「......産んでもいいの?僕でいいの?」 子供ができてるなら不安要素はなるべく少ない方がいい お願い、伊織! 「もちろん!私は、なおとの子供以外欲しくない。作る気もないよ」 それを聞けてよかった 「そっかぁ~」 安堵から全身の力が抜けた

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