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第19話+α

またまた取り損ねた昼休憩を取ろうと屋上へ行くと先客がいた 同僚の名波 潤だ 思わず踵を返そうとしたところで呼び止められる 「ちょっちょっちょっとまて。伊織!」 「望月って呼べ」 「わ~かったから。まぁ、座れや」 ペシペシと自分が座っているベンチの隣のスペースを叩く 渋々そこに座ってなおが作ってくれたお弁当お開けようとしているとブブブッと携帯がなった 受信メールありの文字 開くとなおからだった 内容は、今日は友人たちと自分の家に集まるので帰れませんというものだった 友人......これは、多分前になおが話していた特に親しくしている友人だろう その子達はたしか......全員Ω性だった気がする 気が合うのだと言っていた 心配だ......いくら発情期が終わった後とはいえΩ性の子達が1ヶ所に数人集まるなど いくら社会がΩに優しいものでも、節操なしな輩がいないわけではないのだ この前だってΩ性の女性だったが襲われる事件があったばかりだ 慌ててなおに電話をかけた なんとか私の家を使ってもらうことになりホッとしていると名波が声をかけてきた 「な~さっきの電話、なおって誰?」 お前は、私の彼女かっ! 「なんでもない」 「......いや、顔緩んでただろ。誰だよ。女か?その美味そうな弁当作ってくれた子か?」 面白いおもちゃを見つけた子供のようにはしゃぐ同僚に冷ややかな視線を投げて弁当を食べる 「無視かよっ。望月~今日お前ん家にとまるわ~」 「あぁ、そうか......は!?嫌だ。上げない」 「いや、許可はとった。終わったら待ってろよ~」 「おい!待て!名波!」 「待ってなかったら、つけてくからな~」 立派なストーカー発言をしてた同僚は去っていった

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