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第22話

『で?なおは、この後どうしたいの?』 どうしたいんだろう...... 「わかんない......」 「そっか......でも、誰でも良かったわけじゃないんでしょ?」 「うん......あの、えっエッチな夢にね......望月先生そっくりの人が......出てきてたんだ」 「『きてた』ってことは、今はその夢みないの?」 そう言えば、最後にあの夢をみたのはたしか......先生が薬を届けにきてくれた時だった 「うん......みない」 「その後、なお自身でなにか変わったことは?」 変わったことは......特にない 強いて言うなれば、望月先生にハジメテをもらってもらったことくらい 思い出して顔が紅くなる 「......先生に処女をあげた......ことくらい」 恥ずかしくて小さな声で俯きながら呟くと返事が返ってこない 「「............」」 不思議に思って顔をあげるとキョトンとした2つのかおが並ぶ なんだ、その顔は! 親友が喜ばしい(?)告白をしたというのになんだ、その間の抜けた顔は!

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