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第21話
「で?どうなのさ」
身を乗り出して文が聞いてくる
「どうって?」
なんのことかピンとこず聞き返す
「ここの家主とだよ」
「!?」
「え?なお、お前飼われてんのか?」
慌てたように遥がとんでもないことを口にする
「違うよっ!望月先生は、そんな不道徳な人じゃないよっ」
「へー、望月先生って言うんだ」
「!......うん。病院の先生」
ん?病院の先生なんて言ったらそれこそ不自然じゃないか?
普通......患者さんを家には招いたりしないよね?
しかも、僕......別に望月先生に診てもらってるわけじゃないし......そのっこっ恋人でもないしっ!?
あ、ヤバい混乱してきた
「普通じゃないね......なにかあったの?先生と」
「あの......ヒートの時に抑制剤もらい......先生がっあのっでねっ」
「落ち着こうか、なお」
2人とも僕の話を順にひとつひとつゆっくりと時折、質問を交えながら聞いてくれた
勿論、身体の関係は秘密
「......そっか、で?なおは、この後どうしたいの?」
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