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第48話

ティッシュで顔を拭いて涙を止めていると さっきまで落ち着かせようと背中を撫でてくれていた手が離れた ......あ............さみしい...... 「よっと」 脚のしたに手を差し入れられてくるっと半回転 そのまま伊織に背中から抱きかかえられて座る ポスッと肩に伊織の頭がおかれた あ、いい匂い...... 「可愛いことしてくれるよね。寂しくて私の白衣を着て慰めてるなんて」 「口に出して言わないでよ、なんか......卑猥に聞こえる」 「どの口が......」 ムニッと両頬をつままれる 「やっやめへ、ふっ......いほり顔がのびちゃう」 「......のびても、可愛い」 冗談じゃない!のびたらぶさいくじゃん 「なお」 「ん?」 「愛してる」 「!」 それは、反則だよね

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