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第47話+α
布団を捲ると白衣を着て小さく丸まった塊の中身があらわになる
小刻みに震えるそれは、なまらなく可愛いのだが......
「なーお」
「やっ!」
頑なにこの体勢を崩してくれない
「私の匂いを嗅いでシてたの?」
「もっ......言わないでっ!」
「......嬉しいね」
ヒクッと肩が動く
「グスッ......ほ、んとに?」
「ん?」
「ホントに、うれしぃ?」
「うん。だからこっちを向いて?」
「や、だっ。今......顔ぐちゃぐちゃだ、も」
ズズッと鼻を啜る音がする
「待ってて、ティッシュ持ってくるから」
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