74 / 110

第47話+α

布団を捲ると白衣を着て小さく丸まった塊の中身があらわになる 小刻みに震えるそれは、なまらなく可愛いのだが...... 「なーお」 「やっ!」 頑なにこの体勢を崩してくれない 「私の匂いを嗅いでシてたの?」 「もっ......言わないでっ!」 「......嬉しいね」 ヒクッと肩が動く 「グスッ......ほ、んとに?」 「ん?」 「ホントに、うれしぃ?」 「うん。だからこっちを向いて?」 「や、だっ。今......顔ぐちゃぐちゃだ、も」 ズズッと鼻を啜る音がする 「待ってて、ティッシュ持ってくるから」

ともだちにシェアしよう!