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第52話
「「ハッピーバースデー!なお!」」
文と遥がお気に入りのカフェで誕生日を祝ってくれた
プレゼントまでもらえて嬉しかった
まだ、誕生日は先だが遥は追試があるらしい
ちょうど、誕生日辺りにあって明日から2週間勉強づけの日々
「ごめんな~なお。当日祝ってやれなくて」
「いや、嬉しいよ。ありがとう文、遥」
「僕は、なにもないから。今度買い物でも行こうね、なお」
「うん」
カフェのおすすめケーキセットを食べながら3人で世間話
「それにしても......結構独占欲強いね。なおの彼氏」
文が伊織とお揃いの時計をみて言う
「え?」
「いいじゃん。お揃い!時計とかセンスあるぜっ」
「いや、時計だから余計にやらしい」
ダイヤモンドを文字盤に使った時計は、伊織が素材からデザインまでこだわって作ってもらったらしい
「ペアなんでしょ?恋人に贈るアクセサリーっていろんな意味があるんだよ」
例えば、ネックレスとかネクタイは首輪
指輪は勿論、私のものって意味で......ブレスレットは、手錠
「望月先生となおは、手錠で繋がれて同じ時を刻んでいくってこと!ね、すごいでしょ?」
ずっと放さない
同じ時を刻もう
......そんな、プロホーズみないな?
ウッキャー!恥ずかしいっ!
「おい!なおー?大丈夫かー?戻ってこーい」
思わぬところで伊織の気持ちを知ることができて嬉しかった
好きなのは、僕だけじゃない
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