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第53話+α
今日は、オペが2件入っていた
終わると昼を過ぎていたので屋上でなおの作ってくれた弁当を食べる
「よ!望月!元気か?」
声でわかるところが悲しい
「名波......お前に会って不愉快だ」
「まあまあ、そう怒るな。今日は、華を連れてきたぜ」
大柄な名波の影からひょっこり猿みたいな白衣を着たひとが顔をだした
「紹介するよ。この前、異動してきた皮膚科医の原田先生だ」
「はじめまして、望月です」
「お久しぶり!望月君!」
は?お久しぶり?どういうことだ?
初対面のはずだ
「え?知り合い?」
「いや、全く覚えがない。すみません」
「いえ、昔少し......だけだったので」
「え?望月の昔をご存知なんですか?聞きたいな~今夜、3人で飲みに行きませんか?」
「ホントですか!?ぜひ!」
なぜ、3人で?それにこの人どっかで......
「ごめん。行かない。なおが待ってるから」
「なおさん?」
「こいつ、最近可愛い彼女ができましてね?お弁当もその彼女の手作りなんですよ」
弁当を原田というひとがまじまじと眺める
「へ~。ってことは、同棲されてるんですか?」
「まぁ......」
「そっ、ラブラブなんですよ」
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