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第60話

伊織のご実家は、なんというかお城の様だ 居間に案内されると1人男性が椅子に座っていた これまた、美形だ 「おぉ、よくきたね。ようこそ。伊織の父の秀人です、よろしく」 「かっ片桐なおです。よろしくお願いいたします」 「ははっ、そんなに堅くならないでいいよ。まぁ、座って?私のことは、秀さんとでも呼んでね」 伊織に背中を支えてもらってソファーに座る 「父さん、兄さん達は?」 「あぁ、雅秀と秋人か?あいつらならさっき......」 秀さんが天井を差す 「2階にいる?少し相談したいことがあるんだ」 「2人で行っておいで」 2階へ上がっていくと丁度部屋から2つ影がでてきた うわぁ、美形だ 同じ顔......でも、少しだけ違う2つの顔 ホント伊織が、3人 目元に黒子がある少し軟派な雰囲気の方が秋人さんで警視正らしい 口元に黒子がある短髪の黒髪の方が雅秀さんで弁護士さんをしているらしい 「で、ど~したのさ?伊織が相談なんて」 「珍しいな」 「うん、これ見てくれない?」 そう言って伊織は、この前の白い封筒を2人に差し出す 「女だな」 「それに結構、根に持つタイプだね~」 2人とも見て、すぐにそんなことを言う 「足りないね......」 「......できて念書書かせるくらいだな」 「ん~、僕連休取ってるんだ。いい考えがあるんだけどのる?」 3人が顔を見合わせると秋人さんの口が綺麗に弧を描いた 彼は、文に似ている気がした

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