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第65話
二人に見送られて龍くんの家にきた…新しいマンションの最上階。
1フロア全部龍くんの家らしい。
やっと…龍くんと二人きりになれた…
龍くんの家につくと中を見る前に抱きすくめられた
「龍くん…?」
「やっぱ妬けるなぁ…俺の知らない亜咲斗さんもあさちゃんも知ってるんだもんね…二人は…」
「一緒に過ごした時間が長いからね…でも…俺は佐藤さんと…龍くんと…一緒に過ごした短い時間の方が大切になってる…よ。龍くん…俺を見付けてくれてありがと…一緒に幸せになろうね…」
「うん…」
「これからの人生の方が長いよ。皆よりずーっと長く一緒にいられる…。みんなの知らない俺のことも見つかるよ。俺にも沢山沢山みんなの知らない龍くんを教えてね」
「うん…キスしてい?」
「いいよ…」
あの頷くとふわりと抱き抱えられてそのまま寝室に運ばれた。
部屋の内装も外の景色もほとんど見てない。
…ずっとずっとベッドで交わり続けてた…
とっても幸せで涙が止まらなかった…
「あさちゃん…愛してる…」
「俺も…愛してるよ…龍くん…」
ずっとずっと愛されたかった…大切にされたかった…
愛されるということに憧れてた…。
愛されるということがこんなにも暖かくてふわふわして…幸せなんだって…龍くんの腕の中で…噛み締めてる…
あの頃は気付かなかったみんなの愛も一緒に大切にして生きていきたい…
だから…
「龍くん…これからもずっと…ずっと…側にいて…愛してね」
「勿論だよ…」
優しい笑顔でそう呟き甘く甘く溶かしていく龍くんに抱かれながら前世で出来なかった分まで幸せになれる予感がしてる…
愛されるということを一番教えてくれるこの人に全て委ね…目を閉じた…
fin.
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