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その後…1

目が覚めたら翌朝で… 「あぁ!!寝過ぎちゃった…折角…龍くんと二人きりなのに…」 「ふふっ可愛いこと言わないでよ…また…元気になっちゃいそう」 「…いいよ…しよ?」 「…あさちゃんっ…とーっても…魅力的なお誘い…だけど…うぅ…我慢する…お父さんに午後までには帰すって約束しちゃったし…これからまたやっちゃったら…お家に帰せなくなっちゃう」 「いいじゃん」 「だぁめ。信用してもらわなくっちゃ…始めから約束破っちゃったら大変なことになっちゃう…」 「うう…わかったよぉ」 「お腹すいたでしょ?ご飯食べられそう?」 「うん」 「用意してくるから少し休んでて?体きついでしょ?がっついちゃったし…」 「だいじょ…ったい…」 「だよね。ごめんね。後でマッサージするね」 「いいの。それだけ俺に欲情してくれた証拠でしょ?うれし…」 「あぅ…可愛い…待っててね」 そっとキスすると龍くんはシャツを羽織って背を向けた 「…龍くん…後ろ姿も…かっこいい…」 「あさちゃんに言われると嬉しい。ありがと」 龍くんが寝室から出て初めてゆっくり部屋を見渡してみた。寝室だけでも結構広い。 黒を基調とした部屋でおしゃれだ。 仕事ができる大人のお部屋って感じ。とても綺麗にしてあって… 「…沢山の人…ここにきたのかな…」 ちょっと妬ける…このおしゃれなお部屋でこのキングサイズの大きなベッドで…てか何で…キングサイズ?独り暮らしならこんな大きいベッドいらないんじゃ… 「誰かと…一緒に住むはずだった…とか…?」 そう思うとモヤモヤしてきた…体痛いけど…ここから出たい… 覚束無い感じのまま近くにおいてあった龍くんの服だけを素肌に身につけてゆっくりと部屋を出る。 リビングもこれまたおしゃれな感じだ。 部屋の真ん中に大理石?かな?大きなテーブルがあって凝った装飾が施された椅子が6脚?何で? 食器棚?も豪華で…なんか…龍くんの寝室とは全く違う感じ。とはいえ華美だとかそんなんじゃなくて落ち着いた感じの雰囲気… 飾り棚の上に写真立てが置いてあってゆっくりと近付いて見てみると 「龍くんと…ご両親…この…女性は…誰?」 「あれぇ?あさちゃん起きて平気…っ…それっ…俺の服…何それ…可愛すぎ」 「…」 「あさちゃん?…どしたの?…泣きそうな顔してる…」 「…ねぇ…本当は…ここ…奥さんと…住むとかじゃなかったの?」 「は?何言ってるの?」 「だって…」 「え?え?」 「ベッド一人なのにキングサイズだし…椅子が6脚もあるし…この写真…綺麗な…人…ウエディングドレス…龍くんと腕組んでる…龍くん…タキシード…子供…抱っこしてる…」 何だか泣けてきて片言になってしまった…

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