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その後…2

「…俺の前…ここに沢山…人…きて…した…でしょ?」 「えぇ?そんなこと?」 「そんなことって!!酷い!」 「待って待って…説明するから。落ち着いて」 「もう…いい…帰る」 「ちょっと待ってってば!」 龍くんが焦って俺を強く抱き締めた。俺は涙が止まらなくて…必死で逃れようと藻掻いた 「聞いて!あさちゃん!」 「やだっ!やだぁ!!」 「あさちゃん!ねぇ。聞いて」 耳元で囁かれるとやっぱり動けなくなっちゃう… 「あのね、まずこれまでの人の話ね。ここには定くんとあいくんしか招いたことない。勿論二人とはいえ寝室にはいれてない。お泊まりの時は客間に寝てもらってたから。」 「でも!!」 「俺ね人を好きになったことがないの。言ってなかったっけ?」 「は?」 「信じらんない?確かにお付き合いした人はいた。けどね好きにはなれなかった。やることやって別れてきたって…最低なんだよね。俺… 俺の初恋はあさちゃんなの。心も欲しいって思ったのは後にも先にもあさちゃんただ一人なの」 「でも!」 「ベッドのサイズはね、元々両親が使おうと用意したものだから。うちの両親息子の俺が恥ずかしくなるくらい今でも仲いいんだよ」 「じゃあ龍くんの使うはずだったのはどこ?」 「客間だよ。おいで…」 手を引かれる 「った…」 「あぁ!ごめんね!」 そう言うと龍くんは軽々と俺を横抱きにする 「わわわっ!」 「あさちゃん…軽い…お肉つけなくっちゃだ」 「こんなこと…他の人にも…」 「するわけないでしょ?あさちゃんだからするの」 そのままつれてこられたのは寝室の二つとなりのお部屋 「ここにあるよ。ここが客間なの」 そこにはダブルのベッドが置いてあった 「ここには定くんが泊まることが多いかな。俺ね、広いベッドで寝るの好きなの。だから小さい頃からこの大きさより小さいのには寝たことないの。あいくんはね…こっちの部屋」 そのまま更に隣のお部屋に通される。そこにもダブルのベッドが置いてあった。 「ここは元々兄貴が使うはずだったんだ。兄貴とあいくん背格好似てるんだよ」 「お兄さん?」 「うん。兄貴はこっちに来てすぐ恋人できてね兄貴はその人にべた惚れで。その人のお願い聞いて同棲してるの。だからあまり使われないままこんな感じ。で、写真のことだけど…」 そう言うとまたリビングに俺を運んでくれてソファに下ろしてくれて写真を持ってきてくれた 「これね姉貴ね。で子供はモデルの子。姉はモデルしてるの。その撮影を家族で見学しにいったときの一枚だね。この日はブライダルがテーマの撮影だったんだ。だから指輪もしてる。見学だけのつもりがたまたまその日予定だった男性のモデルさんが来れなくなって代わりの人が見つからなくて…それで急遽俺が代役になったの。だからタキシード着てるの。姉貴がドレス姿撮ってーって兄貴にカメラ渡して折角だからって両親も一緒に入ってもらったの。俺は父親似で姉は母親似だから全く似てないんだけど…ちなみに妹もいるんだよ。ここには写ってないけど。別のとこで撮影してたし。妹もモデルしてるんだよ。だから椅子は6脚。っていっても姉も妹も向こうで仕事があるからこっちには元々来てない。けど、こっちにみんなきたとき6脚無いと困るでしょ?だからこのテーブルセットなの。二人はね今は向こうで両親と一緒に四人で住んでる」 「…そなの?」 「うん。両親の部屋使ってる理由は勿体ないから使ってーって母親が言ったから。あそこの内装結構両親が拘ったんだよね。だし俺も元々あのデザイン好きで素直に応じたの。これでも…哀しいこという?」 「…ごめ…」 「いいよ。うれし…ヤキモチ妬いてくれて」 「だって…龍くん…大好きなんだもん…」 「あーっ!!もう!だめだって!そんな可愛い顔しないでよぉ」

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