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「…なんて…今日はしませんよ。体目当てとか思われたくないし」
「え…」
「残念そう。天青さんは好き者ですね」
「…そんな俺は嫌?」
「いいえ。天青さんと関係を持った男に嫉妬してますけど」
「…ごめん」
「…本当は俺、貴方を大切に抱く自信がないんです。育った環境も環境なので」
自分の意思で抱いたこともなければ抱かれたこともない。技術だけはどんどん身に付いたけど好きな人にそれでいいのかわからない。慣れきったこれを使っていいのかもわからない
「俺は暉さんになら何されてもいいよ。だから…」
「あれ?そういえば…天青さん抱く側?」
この人の見た目ならどっちかというと抱く側だと思うけど…。まぁ…どっちにせよ俺は大丈夫だけどこんなごつい男に天青さんは欲情してくれるのだろうか?
「俺?俺はどっちもいけるけど?」
「俺のこと抱きたい?」
「どっちかというと抱かれたい。暉さんに全てを支配されたい」
そうだった。この人こういうところがあった。
「変態ですね」
「だってその方が暉さんのものになった気がするから」
顔を赤くしながら目を潤ませて見つめられる。本当に…可愛い人だ
「じゃあ。たまに逆もありですね。俺の中具合いいみたいだし」
「抱きたくなったら言う」
「はい。今日は疲れました…あなたと一緒に…眠りたい」
「うん。いいよ。俺の部屋?暉さんの部屋?」
「俺の部屋でもいい?折角色々準備してくれたし使わせてもらいたい」
「うん」
手を引いて部屋に連れ込む。ドアを閉めてベッドへ天青さんを押し倒した。
「え?するの?」
期待に満ちた表情でみられると会ったばかりと言うのに貪り尽くしたくなりそう…だけど…
「少しだけ堪能させて。さわっていい?ずっと触りたかった」
触りたい。沢山触れたい。俺はいいからこの人の乱れる姿はみたい…
「いいよ。沢山触って」
了承を得て服のボタンを外し少しずつ肌を露にしていく。ちらりと見えた胸の飾りに手を這わせると甘い声が上がる
「あっん…」
「可愛い声…ここ…好きなの?誰に開発された?」
「んんっ…それはっ…ん…」
「教えて?教えてくれたら…可愛がってあげる」
「…えと…高校のときの…担任…」
「へぇ。背徳感味わうの楽しかった?」
「…」
「おしえて?」
「…すごく好きだったんだ…誰にでも優しくて勉強教えるのがうまくて…」
「何で別れたの?」
「…他にも相手がいたの…その人の方が彼には本命だった。」
「そう…こんなに綺麗な子と関係しててそれ?貴方が忘れられないのは彼?初めてはその教師?」
「違う…あの人じゃない。初めては…」
「ん?」
「…」
吸い付くような滑らかな肌…
この人をこんなに淫らにした人が羨ましい。
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