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第1話

いつからだろう、死にたいという希望を捨てきれなくなってから。 首都圏のありふれた大学を卒業した僕は、ありふれた生命保険会社に就職した。法人営業として東京のみならず全国各地を飛び回る日々だった。 仕事は忙しいながらも充実していて、上司や同僚にも恵まれた。 良い社会人生活を送っていたと思う。 あの日、彼とセックスさえしなければ。

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