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第2話
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「あっ、ああ……ッ!」
股間から突き上げるような快感が脳天から爪先まで駆け抜けた。そそり立つ物に刺さった銀色の細い棒がぐりぐりと意地悪く捏ね回される。その度に猛烈な射精感とそれを阻まれながら与えられる激しすぎる刺激に、僕は涙と涎を垂らしながら懇願するしかなかった。
「取って、あ、おねが…ああッ!!」
「可愛いよ、彼方」
こんな状況でもうっとりするようなバリトンの声が優しく耳をくすぐった。そして僕は彼に愛されていると勘違いをする。
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