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春6
そして力強い腕で僕の身体をうつ伏せに寝かせる。
「えっ……?」
笹川君は戸惑う僕の声を無視して背後に回ると、ズボンを一気に引き下ろした。
「あ……!」
焦って後ろを振り返る。笹川君は僕の露わになった尻を見下ろしながら、両手でそこを割り開いた。
「優さんのここ、ピンク色ですげー綺麗です」
「あ、や……っ、見ないでっ」
「もうヒクヒクしてますよ?」
僕の懇願は聞き入れられず、腰を高く持ち上げられる。さらけ出された秘部に唾液をまぶした指がねじ込まれた。
「あんっ」
ゆっくり出し入れされながら、腹側の一点を探られる。
「ここっすか?」
「ああ……っあ!」
僕は背筋を反らして快感の喘ぎを零した。全身がビクビクと痙攣してしまい、思わず手の中の茎を握り締める。
「どうします? ここだけでイっちゃいますか?」
「い、いやだ!」
笹川君の声に涙目で振り返り、その顔を仰ぎ見た。
「笹川君の、大きいのが、欲しい……っ!」
「……っ」
僕の瞳を見つめ返した笹川君の喉仏が、大きく上下するのが見えた。
笹川君はすぐに熱い手のひらで僕の腰を掴むと自身の方へと引き寄せた。スウェットから取り出された熱塊が窄まりにあてがわれる。
「ああ……っ!」
ぐいっと太い切っ先に入り口を押し広げられた。
笹川君の硬く太い熱が僕の潤んだ内壁をじわじわと満たしていく。
「あ、あ……、ふっ……」
待ち望んだ快楽と充足感に、僕は切れ切れの息を吐いた。目尻に涙の粒が溜まる。
熱が奥まで届くと、すぐに激しい律動が始まった。
「く……っ」
背後から笹川君の呻くような声が聞こえてくる。大きく引き出しては、最奥まで突き上げられる。思わず逃げ出そうとしてしまう僕の腰を、笹川君ががっしりと掴んでは引き戻した。
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