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第7話(帝)
「海、君は結婚しないのか?」
「えっ、私ですか。私は・・」
私は海の事が気になっていた。
正武官に任命したあの日から
海の虜だ。
正真正銘男だという事は分かっている。
しかし、思いは伝えなくとも傍に
居て欲しい。そう思った私は
彼を専属師にしたのだ。
「わ、私はまだ好きになった
方がいないため、まだ
結婚はしません」
照れながら話す海はとても可愛く
愛しいく思う。このような
気持ちは初めてだった。
「そうか、そうか。なら当分
専属師は任せられる」
専属師は結婚すると引退する
のが決まりだ。
もし仮に好いている相手がいれば
私はその娘をこの都から
追い出すかもしれない。
目の前で微笑んでいる彼は
私が恐ろしい事を考えている
とは思ってもいないだろう。
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