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第6話

「帝、今日は会議堂へ向かわない のですか」 「行ってもどうせ同じ事を言われる だけの会議だからな。用があれば 政堂へ来いと伝えてある」 帝はそう言いながら書物を読んでいた。 海の仕事は帝の身の周りの世話と 警護をする事だ。どこへ行くにも 一緒に行動するため、帝がどこへ 向かうのか常に把握しなければ ならない。 「海、君は結婚しないのか?」 「えっ、私ですか。私は・・」 海は驚き、つい口が滑りそうに なったがどうにか言い訳をつけて この場を乗り切った。

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