6 / 15
第6話
「帝、今日は会議堂へ向かわない
のですか」
「行ってもどうせ同じ事を言われる
だけの会議だからな。用があれば
政堂へ来いと伝えてある」
帝はそう言いながら書物を読んでいた。
海の仕事は帝の身の周りの世話と
警護をする事だ。どこへ行くにも
一緒に行動するため、帝がどこへ
向かうのか常に把握しなければ
ならない。
「海、君は結婚しないのか?」
「えっ、私ですか。私は・・」
海は驚き、つい口が滑りそうに
なったがどうにか言い訳をつけて
この場を乗り切った。
ともだちにシェアしよう!