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第12話
「帝、うわっ!」
寝台の上に身を投げられた海は
驚きと恐怖で動けない。帝は
身動きが取れないよう両腕を
近くにあった布で縛った。
「海、どうして私の元から離れた。
また宗という男に会いに行こう
としたのか!」
「み、帝それは・・」
「言い訳は聞かぬ。今からお前の
部屋は私の部屋だ。私の許可なく
外に出ることを禁ずる」
怒りの理由が分からない海に
とって今の帝は恐怖の対象で
しかなかった。
「お前は私のものだ。生涯私に
忠誠を捧げよ」
帝の思いを知った海はもう
自分の秘密を隠し通す事は
出来ないと悟った。
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