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第11話
「明正武官、宗という龍武師
を知りませんか」
「宗、知らないな。新人補官
の中にいたのか?」
明正武官が知らないという事は
宮廷に最近来たのかもしれない。
そう思い、新人補官の所へ
行こうとしたその時
「海、ここに居たのか。
休みを与えた覚えはないぞ」
「み、帝?!」
代わりの専属師に頼み
帝が寝ている間、宗を探そうと
していたのだ。
「どうして明正武官の部屋に
いるのだ。私の部屋で
待機していろと伝えていたのに」
「も、申し訳ありません帝」
帝は海の腕を掴むと、帝の部屋へ
連れて行かれた。帝の目を見た後
明は暫く動けなかった。
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