30 / 432

30.

お風呂から上がり、おにーさんのベッドに上がって寝転がる。いつもここで寝てるけど、おにーさんがいないと広すぎて落ち着かない。 もはや羽織っただけのシャツを握りしめてぎゅっと丸くなっておにーさんを待っていた。 ガチャっと扉のノブが回り、おにーさんが入ってきた。 俺は音が聞こえるなりベッドから飛び上がっておにーさんに抱きつく。おにーさんはしっかり受け止めてくれて、よしよしと俺を撫でる。こうして可愛がられるのは好き。 「おにーさん」 「ははっ、すっげぇ溜まった顔してんのな」 「おにーさんのせいだもん」 「いっぱいいかせてやるよ。出なくなるまでな」 「………え?」 あ、あれ?俺の誕生日だから、今日は甘やかしてくれるんじゃ……?なんか出なくなるまでとか恐ろしい単語を聞いたような気がする。気のせい? そんな疑問をを聞く前におにーさんは俺からシャツを奪い、シャツとパンツしか着てない俺はほぼ素っ裸にされる。 前に痛いほど抓られ、引っ張られた乳首をおにーさんはねっとり舐めた。痛くもないけど気持ちいいとも思わないそこは、ムズムズする。もっとはっきりした刺激が欲しくて胸を突き出すように体をそらすと、ダメと言わんばかりに舐めてない方の乳首を抓られた。 「ひぅっ、いっ、たぁっ」 誕生日なのにぃ!と文句を言いたいけど、エッチなことしてと言い出したのは間違い無く俺だから文句を引っ込める。 抓られたのはその時だけで、そのあとは舌も手ももどかしいくらい優しい。 「うぅ、おにーさん、やだあ」 「ん?何、こういうことしたいんじゃねえの?」 「あぅ、そおなんだけどぉッ!」 そうなんだけど、そうじゃなくて。 もどかしくて、ムズムズして、もっとしてほしい。 こんなんじゃいけない。もっと訳わかんなくなるあの刺激が欲しい。 「もっと、訳、わかんなくしてっ」 「痛くされたいわけ?」 「いっ、ちがぁッ、痛ァっ、痛いぃ」 思ったままにねだったら思いっきり歯を立てられた。痛くてジンジンするそこを今度はねっとり舐められて、優しく舐める時はもう片手は抓ってくる。 「ここ、感じない?」 「ンぅ、わか、なぁい、いっ」 抓っていた手を下に滑らせ、パンツの中に手が入ってくる。おにーさんの手は温かいのにひんやり感じたのは、俺のそこが期待でもっと熱いから。 おにーさんはクスッと笑って俺のものを撫でるように触る。ふんにゃりしてたのに、おにーさんに触られるとすぐに硬くなっていく。 それを確かめると、おにーさんは俺の乳首を噛んでいじめる。すでにジンジンと痛むそこに歯を立てられてるのに、一緒に触られてるから痛いのかどうかも分かんなくなる。 「ふぁっ、いたぁッ、うぅン」 痛いと言ったのにガリッと噛まれて俺は叫ぶ。 「ひィっ、おにー、さぁん!痛ぁいッ!んンぅ、痛いよおッ」 「ごめんごめん」 「ふぁッ、やあ、舐めるの、もやだあ」 痛いといえば舐められて、それが嫌だといえば噛まれる。その間もおにーさんの片手は俺のものをゆっくり撫でていて、萎える暇は与えてくれない。 それどこか、痛いはずなのにこの先の訳がわからなくなる気持ち良さを待っているようなそんな感じ。 「おにー、さん、パンツ、」 「脱ぐ?」 コクリと頷くと、おにーさんがパンツを下ろしてくれる。窮屈なところから解放されたそれは勢いよく飛び出してきた。おにーさんは手のひら全体で握って、上下にゆっくりと動かす。ローションも何も使ってないのに、たまにグチュっと音が聞こえてくる。気持ちよくって先走りが止まんない。 「ふぁンっ、ぅんン、気持ちぃ、いぃ、よおっ」 「そんな我慢してた?」 「うンっ、おにーさんの、せえだもんっアっ、痛ぁ!いやっ、噛んじゃ、いっ」 人のせいにすんなと言って散々噛んでる乳首をさらに噛んでくる。痛い、痛くて熱い。 「いやあッ、乳首、取れちゃ、痛いィ」 「ははっ、取れねえよ。真っ赤になっててすっげぇ可愛い」 「ぅあッ、吸うのもやだっ」 さっきまで痛いほど噛まれていたところを吸われて、痛いはずなのに甘く疼く気さえする。痛いはずなのに訳わかんなくなってきて、今はただ擦られる気持ち良さに出したくて仕方ないということしか考えれなくなっていた。 「ふぅ、あッ、もお、出させてえッ」 「いいけど、ここ。痛い?気持ちいい?」 「うっアッ、分かんなぁッ、ふぅッ、やあ、せーえき出させてッ」 「いッ、痛ァっ、痛いっ!それ、アッ、痛ぁいっ!」 噛まれていた乳首からやっと離れてくれたと思ったら、指で押し潰すように触られて痛いと叫ぶ。そうして痛いことをしてくるのに、俺のものを擦る手は少しキツく、でも優しく扱かれて我慢できなくなって精液を吐き出す。 2週間ぶりの射精だから量が多いのか、なかなか止まらなくておにーさんがまだ精液を出す俺のものをゆっくり擦るたびに気持ち良さが体を突き抜けた。

ともだちにシェアしよう!